2012年11月25日日曜日

貴婦人ジェンティルドンナがオルフェーヴルをハナ差で抑え牝馬三冠馬としてジャパンC初制覇

中央競馬には俗に 牝馬三冠 と呼ばれる称号があります。 1986年に メジロラモーヌ が桜花賞、優駿牝馬、エリザベス女王杯全てに勝利を収めた際に マスコミが命名したものとされますが、 1996年にはエリザベス女王杯から秋華賞へとシフトしたため 現在、桜花賞、優駿牝馬、秋華賞を制した馬に与えられる称号となっています。

牝馬三冠馬は現在以下の4頭となっています。

  • 1986年:メジロラモーヌ
  • 2003年:スティルインラブ
  • 2010年:アパパネ
  • 2012年:ジェンティルドンナ
the 71th Japanese Oaks(tilt shift)

かたむき通信には今年2012年 ジェンティルドンナGentildonna) の勝利を桜花賞 〔K1〕 及び優駿牝馬 〔K2〕 について記しました。 その後彼女は2012年10月14日に第17回秋華賞を制して牝馬三冠の栄誉に浴していたのです。 そして2012年11月25日の本日満を持して第32回ジャパンカップに臨んだのでした。

2012年10月8日月曜日

オルフェーブル日本勢の悲願ならず凱旋門賞2着~ゴール直前にソレミアにかわされる

あと僅かでした。 フランス凱旋門賞に日本の期待を一身に背負ったクラシック三冠馬 オルフェーヴル はゴール前でフランスの4歳牝馬ソレミアにかわされてしまいました。 それでも過去12頭が挑戦した凱旋門賞に 1999年のエルコンドルパサー及び2010年のナカヤマフェスタに並び 日本馬タイ記録の2着を獲得して見せました。

2012年第91回凱旋門賞は10月7日ロンシャン競馬場の芝2,400mで施行、 現地時間16時25分、日本時間では23時25分、18頭立てにて発走しました。 そして勝利したのはフランス地元の有利を生かした ソレミアSOLEMIA) でした。 賞金総額は400万ユーロ、本日2012年10月8日相場で日本円に換算して約4億1千万円、 1着賞金の228万560ユーロ、日本円で約2億3千4百万円がソレミアに与えられます。

ブローニュの深い森でさえ吸い込みきれない大歓声の中ゲートが開き、 序盤緩やかな坂を登る中、オルフェーヴルを駆る赤い帽子のスミヨン騎手は後ろから2番手を選択しました。 先頭はマスターストロークが先行しています。 坂の頂上から下りに入るもオルフェーブルは後ろから2、3番手を維持します。 偽りの直線、ホルスストレートに入りオルフェーブルはジワジワ番手を上げ、 コーナーを抜けて最後のストレートに入りました。 前半抑えたオルフェーヴルは残り300mで満を持して先頭に踊り出ました。 残り50mにオルフェーブルは見る者に勝利を確信させました。 そしてこのまま首位でゴールを駆け抜けるかと思われたゴール直前、 外から追い上げたソレミアの末脚にホンの僅かハナ差でかわされてしまったのでした。 遂に悲願の達成は今回もならなかったのです。 ゴール直前での逆転は実に残念でしたが、これも勝負です、致し方のない処でしょう。 オルフェーヴルの遠い異国の馴れぬ環境の中での健闘を讃えたいと思います。

2012年9月17日月曜日

オルフェーブル世界一へ好調な滑り出し~凱旋門前哨戦フォワ賞勝利

勝っても 〔K1〕 負けても 〔K2〕 更には同じ血統の馬が勝った時さえ 〔K3〕 かたむき通信に取り上げたのはそれが日本の最強馬 オルフェーブル であればこそでした。

今回の勝利はまた一味異なると言うのも それが海外、フランス国での勝利であり、 競走馬世界一を決めるレース、 凱旋門賞 の前哨戦であるからです。 2012年第58回 フォア賞Prix Foy) にオルフェーブルが勝利したのです。

GIIレースのフォア賞が凱旋門賞の前哨戦と目されるのは 凱旋門賞が開催されるロンシャン競馬場の芝2,400mと正しく同条件で開催されるレースだからです。 日本馬が同レースに勝利したのは以前に1度、 実に前世紀1999年のエルコンドルパサー以来ですから13年振りとなりました。 此の年10月3日、エルコンドルパサーは第78回の凱旋門賞で蛯名正義騎手騎乗で 見事2着に食い込んで見せましたからこの前哨戦の重要さも分かろうと言うものです。 従って日本で史上7頭目のクラシック三冠馬であることも併せ オルフェーブルへの地元での期待も高まっているとされます。

2012年8月23日木曜日

ワールドサラブレッドランキング首位のフランケルが無傷の13連勝

IFHA国際競馬統括機関連盟) が今年2012年2月1日から8月5日迄に施行された 世界の主要レースの結果に基づいた ワールドサラブレッドランキング を発表しました。 JRAから当該ニュースが配信され 〔※1〕 、結果データもPDFファイルで ワールドサラブレッドランキング(46kB) として用意されています。

最新同率48位までのサラブレッド名とそれらの 2011年7月31日から8回に及ぶランキングデータが中には含まれていますが 以下に最新の同率23位迄のものを引用します。

2012年6月25日月曜日

第53回宝塚記念オルフェーブル制し5冠、世界を視野に~ネコパンチ穴ならず

クラシック三冠馬となるも調子を崩していた オルフェーブル が遂に復活の狼煙を上げました。 2012年6月24日、第53回宝塚記念GIレースを制して5冠馬となりました。

本ブログに2012年4月15日 ゴールドシップ2012第72回皐月賞を制す、血統はオルフェーヴルと同じ黄金配合 を伝えたのは去年のオルフェーブルの強さ故でした。 父親がステイゴールド、母親の父がメジロマックイーンと言う配合が オルフェーヴルと同じとして ゴールドシップ の勝利も宜成る哉、と記事にしたのでした。

しかし当のオルフェーブルは今年2012年になって 3月18日には第60回阪神大賞典で2着、 今回の競走の前走となる4月29日の第145回春の天皇賞では何と二桁11着に沈んでいたのです。 この時はかたむき通信にも2012年4月29日 2012春第145回天皇賞ジンクス通りオルフェーヴル破れビートブラックが重賞初制覇 として報じたものです。 去年の三冠馬のスランプ此処に極まれり、と言った感がありました。