あと僅かでした。 フランス凱旋門賞に日本の期待を一身に背負ったクラシック三冠馬 オルフェーヴル はゴール前でフランスの4歳牝馬ソレミアにかわされてしまいました。 それでも過去12頭が挑戦した凱旋門賞に 1999年のエルコンドルパサー及び2010年のナカヤマフェスタに並び 日本馬タイ記録の2着を獲得して見せました。
2012年第91回凱旋門賞は10月7日ロンシャン競馬場の芝2,400mで施行、 現地時間16時25分、日本時間では23時25分、18頭立てにて発走しました。 そして勝利したのはフランス地元の有利を生かした ソレミア(SOLEMIA) でした。 賞金総額は400万ユーロ、本日2012年10月8日相場で日本円に換算して約4億1千万円、 1着賞金の228万560ユーロ、日本円で約2億3千4百万円がソレミアに与えられます。
ブローニュの深い森でさえ吸い込みきれない大歓声の中ゲートが開き、 序盤緩やかな坂を登る中、オルフェーヴルを駆る赤い帽子のスミヨン騎手は後ろから2番手を選択しました。 先頭はマスターストロークが先行しています。 坂の頂上から下りに入るもオルフェーブルは後ろから2、3番手を維持します。 偽りの直線、ホルスストレートに入りオルフェーブルはジワジワ番手を上げ、 コーナーを抜けて最後のストレートに入りました。 前半抑えたオルフェーヴルは残り300mで満を持して先頭に踊り出ました。 残り50mにオルフェーブルは見る者に勝利を確信させました。 そしてこのまま首位でゴールを駆け抜けるかと思われたゴール直前、 外から追い上げたソレミアの末脚にホンの僅かハナ差でかわされてしまったのでした。 遂に悲願の達成は今回もならなかったのです。 ゴール直前での逆転は実に残念でしたが、これも勝負です、致し方のない処でしょう。 オルフェーヴルの遠い異国の馴れぬ環境の中での健闘を讃えたいと思います。